「翼状片・白内障・瞼裂斑」
夏は紫外線が強く降り注ぐ時期です。
紫外線を浴びると、活性酸素が体内で生成され、細胞がダメージを受けて老化現象が進んでしまいます。
これが「光老化」です。
日焼けすると、シミやシワ、ほくろの原因になりますので、日焼け止めを塗ったり、日傘をさすなどのUV対策が常識となっています。
でも、お肌のケアを気にする人は多いですが、紫外線によって身体の意外な部分がダメージを受けることを知っている人は少ないです。
そのことを「たけしのみんなの家庭の医学」で放送していました。
紫外線が目に当たることで、色々な病気が発症するのです。
その一つが、「翼状片」。
目の角膜部分が炎症を起こして異常に増殖し、白目が黒目の部分にまで侵入してくる目の病気です。
紫外線を受けたことにより、活性酸素が生成されてそれが細胞にダメージを与え、発病します。
主に、充血や、乱視、ドライアイなどの症状を伴います。
初期の頃は、痛くもかゆくもないので放っておかれがちですが、そのまま放置しておくと、視力の低下を招いたり、最悪の場合、失明の恐れもあるそうです。
さらに、白内障のリスクになるともいわれています。
現在、翼状片は50代以上のおよそ20人に1人が患っていると言われています。
長い期間、紫外線を浴び続けた積み重ねと、加齢によるものです。
完治させるには、手術しかないそうです。
目に紫外線を入れないために気をつける注意点は、2点あります。
一つは屋外に出る時間です。
紫外線が一日の内で最も多いのは、太陽高度が高い午前10時から午後2時の時間帯です。
しかし、目に入ってくる紫外線の量に限っては、朝や夕方の方が多くなります。
なぜなら、視線の延長線上に太陽が位置するために直射日光が目に入りやすくなるためです。
朝と夕方に外出する時は、目を保護するようにしましょう。
もう一つは帽子です。
つばの短いチューリップ帽などは、紫外線が目に入ってきやすいので、日陰の部分が多くなる、つばの長い帽子をかぶりましょう。
サングラスをかけるのも有効な対策です。
サングラス着用で紫外線を9割カットできます。
選び方は、薄い色を選ぶことと、レンズと顔の隙間が少ない物を選ぶのがポイントです。
濃い色のサングラスだと、暗くなってしまうため、瞳孔が開いてしまい、その開いた瞳孔を通して水晶体に紫外線が当たるようになります。
女性の場合、マスカラやまつ毛エクステは、目に入る紫外線を20%カットしてくれるそうです。
メイクの際は、内側の粘膜に化粧品がつかないように注意しましょう。
ついてしまうと、炎症を起こすことがあります。
紫外線の影響で起きる代表的な3つの目の病気
- 1.翼状片
- 2.白内障
- 3.瞼裂斑(けんれつはん)
瞼裂斑とは、白目部分のたんぱく質が変性して、一部が変色・盛り上がる目の病気です。
これが大きくなって盛り上がってくると、涙をはじいてしまって、充血・ドライアイなどの症状が出るそうです。
瞼裂斑は一度出来るとなくならないので、紫外線対策をして、進行しないようにすることが大事だそうです。